処方箋とは、医師が診察を行った際に患者様に必要と判断したお薬を薬局で受け取るための指示書です。
体調をくずしたときに病院を受診するのは患者様ご自身ですが、「薬をもらうときも本人でなければならないのか」、「本人以外が受け取る場合に必要な書類は何か」と気になる方も多いと思います。
ご家族やご友人のために、代理でお薬を取りに行かなければならなくなってしまったとき、処方箋はどのように扱われるのでしょうか。
本記事では、処方箋は代理人でも受け取りができるのか、本人以外が薬を受け取る際の注意点について解説します。
結論:処方箋は代理でも薬を受け取れる!

結論からお話しすると、処方箋は代理でも薬を受け取ることができます。
処方箋の期限は発行日を含めて4日間で、期日を過ぎると処方箋としての効力を失ってしまいます。
そのため、患者様の体調や都合でご自身では期間内に受け取りができないことは十分に起こりうることです。
処方箋があれば、患者様以外のご家族やご友人などでも薬局などで問題なく薬の受け取りをすることができます。
しかしながら、処方箋の薬を本人以外が受け取る場合はいくつか注意点があります。
以下で詳しく説明していきますので、参考にしてみて下さい。
処方箋の薬を本人以外が受け取る際の注意点
処方箋の薬を本人以外が受け取る際の注意点は、主に3点あります。
以下で、各項目について詳しく説明していきます。
必要書類を持っていくこと
処方箋の薬を本人以外が受け取る際には、いくつか必要な書類があります。
薬を受け取るためには処方箋原本、患者様本人の保険証を持参してください。
また必須ではありませんが、お薬手帳がある場合は持っていくとよいでしょう。
本人以外が代理で処方箋を受付する際の持ち物については、次の項で詳しく解説しますので、そちらも合わせてご覧ください。
患者様の状態を知っていること
代理人は、患者様本人の体の状態を知っていることが大切です。
安全に薬を服用するためには、薬剤師としっかりと相談する必要がありますので、既往歴やアレルギーの有無、現在飲んでいる薬の情報などを把握しておきましょう。
さらに、その薬局の利用が初めての場合、名前や住所など個人情報の記載が求められます。
このことから、代理人に依頼する場合は、上記の情報をよく知っている人にお願いしてください。
薬の服用指導内容を理解できること
薬は処方の際に薬剤師が服用指導を行いますので、内容を理解できる必要があります。
正しい飲み方や注意点を説明しますので、患者様自身が安全に服用するためにも、代理人の方がしっかりと内容を把握しましょう。
本人以外が代理で処方箋を受付する際の持ち物
本人以外が代理で処方箋を受付する際の持ち物は以下の3点です。
- 処方箋原本
- 保険証
- お薬手帳
代理人が薬を受け取る場合、処方箋原本が必要になります。
処方箋は、直接患者様を診た医師により作成されているもので、人によって内容が異なるため、必ずご本人の処方箋を持参してください。
保険証は、公的負担で医療を受ける場合に必須になりますので、忘れないようにしましょう。
必須ではありませんが、お薬手帳はこれまで処方された薬の情報などが記載されており、薬を処方する際に薬剤師が判断材料として使用する場合がありますので、可能であれば持参しましょう。
まとめ:代理人が処方箋を受け取る場合は必要書類を忘れずに
本記事では、処方箋は代理人でも受け取りができるのか、本人以外が薬を受け取る際の注意点について解説しました。
処方箋の薬を受け取る際には、もちろん患者様ご本人が直接薬局に行かれるのが一番スムーズですが、体調が悪いときや個人のご都合で難しいこともあると思います。
代理人の方が患者様の薬を受け取る場合には、しっかりと必要書類を準備し、患者様の健康状態を把握しておくことが大切です。
また、患者様の情報が不安な時は、代理人が患者様に電話して、直接薬剤師とやり取りをするという方法も可能です。
代理人は患者様、薬剤師とコミニュケーションを密に取り、責任を持って薬を受け取りましょう。