処方箋を受付する薬局はどこでもいい?注意点も解説!

処方箋を受付する薬局はどこでもいい?
  • 病院で処方箋をもらったけど、どこの薬局に持っていけばいいんだろう?
  • 旅行先で体調を崩したとき、地元以外の薬局でも薬をもらえるのかな?

こんな疑問を持ったことはありませんか?

実は私も以前、出張先で急に体調を崩し、「この薬局で処方箋を受け付けてもらえるかな?」と不安になった経験があります。

結論から言うと、処方箋は保険薬局であれば全国どこでも受け付けてもらえます。ただし、遠方の薬局を利用する際にはいくつか知っておくべき注意点があるんです。

この記事では、処方箋受付の基本ルールから、実際に遠方の薬局を利用する際の注意点まで、私の体験談も交えながら詳しく解説していきます。

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処方箋を受付する薬局はどこでもいい?

処方箋を受付する薬局はどこでもいい?

処方箋は「保険薬局」の表示がある薬局であれば、全国どこでも受け付けてもらうことができます

これは厚生労働省の「電子処方箋管理サービスの運用について」でも明記されている、我が国の医療システムの「フリーアクセス」という重要な仕組みです。

薬局の入り口付近でよく見かける「全国どこでも処方箋を受け付けます」という看板は、まさにこのことを表しているんですね。

私が実際に経験した話ですが、岩手在住の私が大阪旅行中に風邪をひいてしまい、現地の病院で診察を受けました。

その時、「処方箋は岩手の薬局でも使えますか?」と聞いたところ、「もちろんです。保険薬局ならどこでも大丈夫ですよ」と言われ、実際に問題なく薬を受け取ることができました。

電子処方箋の普及について最近では2023年1月から電子処方箋の全国運用も開始されており、処方箋のデジタル化も進んでいます。

電子処方箋なら処方情報がマイナポータルで確認できるようになり、さらに便利になりました。

遠方の薬局で処方箋を受付する際の注意点

遠方の薬局で処方箋を受付する際には、いくつかの注意点があります。

それぞれ説明していきます。

福祉医療制度の地域制限に要注意

遠方の薬局を利用する際の最大の注意点は、各自治体の福祉医療制度(医療費助成制度)が使えない可能性があることです。

以下のような方が、この制度の対象者となります。

  • 乳幼児・子ども
  • 障害のある方
  • ひとり親家庭
  • 高齢者(自治体により異なる)

多くの制度が「県内の医療機関・薬局のみ」という地域制限を設けているため、他県の薬局では自己負担額が増える可能性があります。

薬の在庫不足の可能性がある

遠方の薬局、特に面対応薬局では、処方された薬の在庫がない場合があります。

以下、私が体験した事例です。

  • 普段と違う薬局に行ったら、処方された薬の在庫がなかった
  • 翌日の入荷を待つか、他の薬局を探すかの選択を迫られた
  • 結局、薬剤師さんに近隣の在庫がある薬局を紹介してもらった

対策として、処方箋をもらったら事前に薬局に電話で在庫確認をすることをおすすめします。

薬局により調剤報酬(料金)が異なることも

意外と知られていないのですが、薬局によって支払う金額が微妙に違うんです。

調剤報酬の内訳は、以下の通りです。

  • 調剤基本料:薬局の立地や規模により異なる
  • 調剤技術料:調剤行為に対する技術料
  • 薬学管理料:薬歴管理や服薬指導の料金
  • 薬剤料:薬そのものの代金

例えば、街中の一般薬局(調剤基本料42点)と門前薬局(調剤基本料26点)では、3割負担の場合で48円の差が生じます。

私も以前、同じ処方箋で違う薬局に行ったときに「あれ?前回より高いな」と感じたことがありましたが、この調剤基本料の違いが原因だったんですね。

薬歴管理の継続性

かかりつけ薬局以外を利用すると、薬歴の継続性が途切れるというデメリットがあります。

これは特に、

  • 複数の薬を常用している方
  • アレルギーや副作用の履歴がある方
  • 定期的に薬の調整が必要な方

にとって重要な問題です。

私の経験では、おくすり手帳を必ず持参し、初回利用の薬局では詳しく薬歴を説明するようにしています。

時間はかかりますが、安全のためには必要な手間だと思っています。

門前薬局と面対応薬局の違い

薬局には大きく分けて2つのタイプがあります。

門前薬局(点分業)

  • 病院のすぐ近くにある薬局
  • その病院の処方箋を主に扱う
  • 薬の在庫が豊富で待ち時間が短い傾向

面対応薬局(面分業)

  • 街中やドラッグストア併設の薬局
  • 複数の医療機関の処方箋に対応
  • 複数の処方箋をまとめて管理してもらえる

私の場合、普段は家の近くの面対応薬局をかかりつけにしています。

複数の病院からの薬をまとめて管理してもらえるので、飲み合わせのチェックもしっかりしてもらえて安心です。

オンライン診療時の処方箋の扱い

最近増えているオンライン診療の場合、処方箋の受け取り方法は以下のような選択肢があります。

  • 医療機関から薬局にFAXで直接送信
  • 処方箋を郵送で受け取り、自分で薬局に持参
  • 薬局から自宅への配送サービス利用

私も一度オンライン診療を利用したことがありますが、処方箋を薬局にFAXしてもらい、近所の薬局で薬を受け取ることができました。とても便利でしたね。

まとめ:処方箋はどこでも受付可能だが事前確認が重要

処方箋は保険薬局であれば全国どこでも受け付けてもらえる一方で、遠方の薬局を利用する際にはいくつかの注意点があることがわかりました。

処方箋はどこでも受付可能だが事前確認が重要
  • 保険薬局なら全国どこでも処方箋受付可能
  • 福祉医療制度の地域制限に注意
  • 薬の在庫確認を事前に行う
  • 調剤報酬の違いで料金が変わる場合がある
  • おくすり手帳の持参で薬歴管理の継続を

私としては、緊急時以外はできるだけかかりつけ薬局を利用することをおすすめします。

ただし、旅行先での急病やオンライン診療の活用など、どこでも処方箋を受け付けてもらえるという制度は非常に心強いものです。

事前の確認と準備をしっかり行えば、安心して遠方の薬局も利用できますよ。

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